・周囲に燃えやすいものがある場所での焚き火はしない。
→焚き火の火の粉が飛んだり、輻射熱で引火し、延焼の恐れがあります。
・消火用の水を用意する。
→消火の準備など、それなりの用意をせずに燃えやすいもののそば等で不用意に焚き火をすると軽犯罪法に抵触する恐れがあります。また、延焼した際にバケツの水などは焦って一度に全部撒いてしまう場合があるので、バケツとは別に、一度にたくさん出ることのない2リットルのペットボトルに水を用意しておくと良いでしょう。初期消火に失敗した時は、自分と周囲の安全を確保し、躊躇することなく消防に連絡をしましょう。
・枯れ葉、枯れ草が近くにある場合は除去してから焚き火をする。
→最低でも焚き火の1m~2m四方は燃えやすいものをどかすのが基本です。また、燃えやすくなくても木の根元などで焚き火をしてはいけません。
・風の強い日は焚き火をしない。
→冬の乾燥する季節、春の風が強い季節は火の粉が飛び散り、火災の恐れがあるので特に注意が必要です。
・芝生の上で焚き火をしない。
→直火は勿論、芝生の上では焚き火台を使っても輻射熱で芝生が死んでしまいます。また、防炎シートを敷いても火の粉を防ぐだけで、熱を防ぐことができない場合もあるので芝生の上で焚き火をするのは基本的には避けたほうが良いです。ただ、許可されたキャンプ場などの場合は、その方法はキャンプ場運営側の判断となるので、焚き火をする前にしっかりとやり方の確認をとってから行う必要があります。
・許可されていない場所での焚き火はしない。
→許可されていない場所で行うのは、他人の家のお庭やベランダで勝手に焚き火するのと同じです。不法行為なのでやめましょう。また、焚き火が許可されていても直火が許可されれていないところが殆どです。直火の許可がない場所での直火による焚き火もやめましょう。
・直火が許可されている場所でも直火後は元通りに片付ける。
→燃えカスの放置はゴミの放置と同じなので、不法投棄となります。「直火OK=片付けなくてOK」ではありません。
・直火後元通りに片付けられない場合は直火が許可されている場所でも直火による焚き火はしない。
→直火後の片付け方をしっかり学んでから行って下さい。
・直火は片付けに相当なスキルが必要なのでやらない方が無難
→直火での焚き火を行った後の片付けは想像を絶する大変さです。スキルの有無に関わらず焚き火台の使用をお勧めします。
・かまどを組んだ場合、直火がかまどに当たり続けて石が熱で割れないように注意する。
→石に熱が加わり続けると、石が鋭利に割れ、その後近辺を通った人や利用した人の怪我や事故の原因となります。かまどを組む場合は火がずっと当たり続けることのないような組み方をする必要があります。
・かまどを組んで焚き火をしたあとは、かまどをバラして元の場所に戻す。
→石積みを残していくと、車が座礁したり、歩いている人が躓いて転ぶなど事故の原因となります。
・焚き火は焚き火台を使用する。
→片付けの綺麗さ、簡単さ、事故防止などの観点から焚き火台の使用をお勧めします。
・焚き火台の下にはアルミホイルや防炎シートなどを敷いて輻射熱による延焼や炭ゴミの散乱を防ぐ。
→焚き火台を使っていても、輻射熱で地面へ熱が伝わることがあるので、火が移るのを防ぐ必要があります。防炎シートも熱は通すので、薪をくべ過ぎて熱量を必要以上に上げないというのも大事なポイントです。アルミホイルや防炎シートを敷いていれば、地面に爆ぜた炭などが直接落ちないので比較的安全に焚き火を楽しむことができます。
・焚き火後の炭などの燃えカスは火消し壺に入れて持って帰る。
→燃え残りの炭は元々木でできているものなので、土に還るから捨てていっていいと思っている人もいますが、完全に炭化した炭は炭素という元素なのでこれ以上分解せず、理論的には永久に土に還ることはありません。置いて帰ればタチの悪いゴミとなります。ゴミの放置は不法投棄となり、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる恐れのある犯罪です。
必ず火消し壺を持っていき、焚き火が終わった後の炭や灰は持ち帰り、住まいの地域のごみ処理ルールに従って処分しましょう。
キャンプ場などでは専用の炭の捨て場が設置されているところがあるので、その場合はそちらで処分してもらうようになります。
・バイクなど火消し壺が大きくて持って帰れない場合は、アルミホイル上で消火し、冷めたらそのままアルミホイルに包んで持って帰る。
→殆どの地域では、アルミホイルは燃やせるゴミなので、持ち帰った後包んであるまま炭と一緒に燃えるゴミに出せるので簡単です。ごみ処理ルールは地域によって違うので、適した処分方法を調べてから出かけましょう。
<参考動画>
焚き火の片付け方
https://www.youtube.com/watch?v=eOeyg5E9Wg0
かまどや直火の弊害
https://www.youtube.com/watch?v=lx2xjQCP7rg