先日、とある分野で有名な方から相談がありました。
内容はキャンプ系の注意喚起の発信をしていたら「言ってもいないことを曲解され責められた」「誹謗中傷を受けた」というものでした。
人の注目が集まるようなことをしていると、必ず「アンチ」と呼ばれる「批判することを目的とした人」が出てきてしまいます。
人間である以上、みんな多かれ少なかれ「嫉妬」という感情は持っていると思いますが、大人なら、それぞれ社会経験や理性でその感情をコントロールしていると思います。
ただ、そうした感情を抑えることのできない一部の人が「アンチ」になる事が多く、特に匿名性の高いSNSに多いと感じています。
相談してくださった方に、私からは「文章を正しく読解せずに、”批判することを目的として”意見を曲解して批判するようなことをする程度の人間を、わざわざ同じレベルで相手にするべきではない。」と説明しました。
有名な人に構って欲しかったり、有名な人にダメージを与えて自分の気持ちを満足させることが目的だった場合、「全く相手にもしてもらえない」という状況を作るのが一番の対策だからです。
相談者は女性です。最終的には「ブス」などと、何の知性も論理性もない、極めて低レベルな言葉で罵倒されたようなので、尚更相手にしない方がいいのです。
私も「焚き逃げ」などの注意喚起や、キャンプを取り巻く様々な問題について発信をしていると、誹謗中傷をよく受けるのですが、とある先輩から「アンチが湧くのは人から期待されたり、注目されている証拠だから気にするな。」と言われたことがあり、それ以来、私はノーダメージになりました。
もちろん誹謗中傷は良くないことなので、程度によっては弁護士に相談しなくてはならないこともありますが、文章を曲解する程度のことであれば、それは本人の読解力の問題であり、私には何の影響もないので「無いもの」としています。
また、「ストローマン」と呼ばれる「アンチ」の人がよく使う論法があります。
「ストローマン論法」とは、相手の考えや意見をあえて歪めて引用して、その歪められた主張に対して反論するという「間違っている論法」のことを言います。
ストローマンは日本で言うところの藁人形です。藁人形は一般的に木に五寸釘で打ち付けますが、それは恨んでいる本人を打っているのではなく、自分が勝手に作り出したニセモノを打っているだけなので、本人は一ミリもダメージを受けません。おまじないのような形で、人知れず自己完結するものであればそれも一つなのかもしれませんが、もし、本気でダメージを与える目的であれば、何にもならない間違った方法であるということです。
ストローマン論法は、本人が言ってもいないことを自分で勝手に作り出してそれに反論しているので、「本人の意見と全く違うことに対して必死に批判をしている」という、酷く滑稽な様になります。
なので、ストローマン論法を用いる「アンチ」の人もまた、相手にしても意味のない種類の人なのだと思っています。
最近では、インターネットの誹謗中傷が原因で、精神を病んでしまったり、酷い時には自ら命を断つ選択をしてしまう場合もあります。
ネットでのアンチ活動、誹謗中傷などは卑劣な行為であり、ストローマン論法での個人攻撃は非常にみっともなく、恥ずかしい行為です。
匿名性の高いネット上で、自分が誤って作った藁人形に釘を打ったことを、誇らしげにネットで拡散するような人に対しては、どうか「自分の人生に関係のない人」「無いもの」と思って、気にせず、心穏やかに過ごしていただきたいと思います。