日本単独野営協会では、冬に立ち枯れして火災の原因となる雑草を毎年夏の青いうちに刈り取る活動をしています。
夏にやるので皆本当に大変な思いをしています。
それでも日本単独野営協会のキャンパーはキャンプをする場所を大切にし、守っていきたいからこそ全力で活動しています。
ただ、現状全国全ての野営地でそれができるわけではありません。
最近、我々の活動外の野営地で、事前に学ぶことをせずに火だけ着けるようなキャンプの真似事をしにきたり、無責任なバーベキューをしている人間によって火災が頻発しています。
そして、報道では「キャンパーによる火の不始末」などと言われ、キャンパーが風評被害を受けています。
キャンパーは野営地を守る側なので、風の強い日や、燃えやすいもののそばで不用意に焚き火をすることはありません。
キャンプはキャンプをする場所がなければキャンプをすることができません。
キャンパーはそれを知っているので、自分で自分の首を絞めるようなことは絶対にしません。
例えるならば、漁師が自分たちの大切な漁場を荒らすことはないのに、密漁をする人間が漁場を荒らしていった結果「漁師による漁場荒し」と言われているようなものです。「漁も密漁も同じ漁だろ」というのは違います。
火災を起こす不届き者を批判するだけなら簡単です。
火災の原因を安易にキャンパーのせいにするのも簡単です。
でも、批判だけをしている人は決まって無責任な言葉を発するだけで、何もできない人です。
だから我々はキャンパーとしてのプライドをもって動きます。
日本単独野営協会が普段手を入れている野営地では、不届き者が小火を出しても、夏場の草刈りなど、メンテナンスが行き届いているために延焼はせず、消防車を呼ぶような火災には至ることもなく、これといった火災は今まで発生していません。
最近は日本単独野営協会の手が及んでいない所で火災が頻発していることから、今回、日本単独野営協会主催のキャンプイベントに参加した会員の有志で集まり、少しでも延焼被害を防止できるよう、別の場所で清掃活動をする計画を急遽変更して、火災が頻発している活動外の野営地で草刈りの活動を行いました。これがキャンパーの考え方、やり方です。
「ああするべき」「こうするべき」と口だけで言う人がいますが、実際に動くというのはなかなかできないことなのです。
我々は環境活動家ではありません。だから、地球環境云々という大それたことまでは考えていません。
ただ、ソロキャンプという素晴らしい文化を、子供や孫、その先の未来まで残していきたいと考えて活動をしています。
これからも日本単独野営協会は口だけではなく具体的な活動を行うことでソロキャンプを健全に普及させて参ります。