沢山の人に伝えたいことで、その中でも特に全国の地方議員さんや役場に関わるお仕事をされている方に読んで知っておいてもらいたいことがあります。
日本単独野営協会は「ソロキャンプの健全な普及」という理念のもと設立された任意団体です。
ソロで団体というと矛盾に聞こえるかも知れませんが、スポーツの個人競技にも必ずそれを支援する団体があるのを考えるとわかりやすいかも知れません。
現在全国に18,000人の会員が所属してそれぞれの活動をしております。
主な活動は、誰もがいつまでも綺麗で安全な野営地でソロキャンプを楽しむことができるよう、清掃活動を中心とした野営地の保全活動、キャンプマナーの啓蒙活動、初心者支援活動などです。
本題ですが、ニュースでも話題になっているので、ご存知の方も多いと思いますが、昨今のキャンプブームで、焚き火跡の放置であるいわゆる「焚き逃げ」や、ゴミの不法投棄などで場が荒れているという情報を目にしたり耳にしたりしたことがあると思います。
残念なことですが、新型コロナウイルスの影響で、なるべくお外で過ごそうという人が増えていることも手伝って、実際場が荒れる傾向にあるのは事実だと思っています。
今も昔も、どのジャンルの趣味においても無法者というのは一定の割合でいます。ブームで分母が増えているから、今悪目立ちしてしまっているというのが正確なところです。
ただ、「キャンプブームで」というのは間違っていると思っています。
私が今まで清掃活動を中心とした数々の保全活動を行ってきた経験から言うと、我々がいつも清掃活動をしている河川敷のゴミの放置は、勿論無法者がキャンプの真似事をしに来て起こす場合もありますが、家庭ごみを捨てに来る人、粗大ごみを捨てに来る人、犬の散歩でフンを放置していく人、産廃を捨てに来る業者、バーベキュー客の炭の放置やゴミのポイ捨て、釣り客の煙草のポイ捨て、糸くずの放置など色々です。
なので場が荒れる原因をひとくくりに「キャンプブームのせいで」としてしまうのは、あまりにも視野の狭い事だと思いますし、完全に間違っています。
しかも、その沢山ある趣味や属性の中で、我々日本単独野営協会所属のソロキャンパーは絶対に場を汚しませんし、清掃活動を中心とした保全活動まで行っています。
場が荒れる原因を「キャンプ」とする風評被害で、日本単独野営協会に所属するソロキャンパーはとても迷惑しています。
知らない人が傍から見ると「キャンプ」も「バーベキュー」も「ソロキャンプ」も区別がつかないと思いますが、ソロキャンプとキャンプは、テニスとバドミントンくらい違います。
そして、ソロキャンプとバーベキューは、野球とサッカーくらい違います。つまり、全て、全くもって異種のものです。
勿論、釣りも違いますし、家庭ごみを捨てる人、産廃を捨てていく業者、犬の散歩でフンを放置する人も全部違います。
なので、全く異種のものをひとくくりに「キャンプ」としてしまう事が我々、日本単独野営協会のソロキャンパーに対する風評被害を生んで、苦しめているいるということになります。
こうしたアウトドアマナーなどの話題を出すと、「近隣住民が」「迷惑行為が」と、特に普段議員さんが配慮し、気にかけているワードがたくさん出てきます。
勿論、迷惑行為を防止し、住民感情に配慮することはとても大事なのですが、それ以上に大事なのは、正確な情報を伝えて、安心していただいた上での対策ではないでしょうか。
ソロキャンパーはとてもマナーの良いものです。全国に18,000人が所属する日本単独野営協会のソロキャンパーが来れば来るほどその場所は綺麗になっていきます。
住民の方は正確な情報を誰からも伝えられていないので、日本単独野営協会のソロキャンパーも「キャンプ」というひとくくりで、無法者の仲間だと思ってしまっています。
だからソロキャンパーであっても自分の住む地域にキャンプをしに来たら不安になる訳です。
不確かな情報で住民の方々が不安を覚える状況を放置したり「住民感情に配慮する」と言って、不確かな情報を訂正せずに、無害どころか浄化作用のある人達まで排除してしまって本当に良いのでしょうか。
私は、そうしたパフォーマンス的対応ではなく、「ソロキャンパーはマナーの良いものなので安心してください」と正しい情報を提供し、住民の方に理解を促し、安心してもらうことが本当の意味で「住民感情に配慮する」ということになると思っています。
日本単独野営協会は現在18,000人いますが、今年中に23,000人まで人数を増やして活動を強化していきます。
当面は、10万人まで会員を増やし、ソロキャンプの健全な普及を促し、世の中から焚き逃げやポイ捨てをなくした上で、誰もがいつまでも綺麗で安全な野営地でキャンプを楽しむことが出来るようにしていくことを目的としていきます。
先日、「ビートたけしのTVタックル」に出演させていただいた際に、日本単独野営協会理事の港がお話させていただきましたが、行政との連携も必要だと思っています。日本単独野営協会が全国各地で清掃活動を行った際に出たゴミを、その土地のごみ処理プラントで受け入れる体制を作っていただき、様々な団体が清掃活動を行う際も無理なくできる環境を作ることも大事だと思っています。
貴重な大自然、観光資源を人が入れないように閉鎖すれば、人の目につかないところを増やすことになります。そうすれば、閉鎖されていることをいいことに、粗大ごみや産廃を捨てに来る人出てきます。
閉鎖というのは、真っ当な人間を排除し、無法者だけを残す作業だという事は、我々のように実際に数々の清掃活動を行ってきた人間ならばすぐに分かることです。
ゴミを捨てさせっぱなしで閉鎖して放置してしまうのではなく、自浄作用のある人々を沢山受け入れ、手入れをしっかりと行い、大自然や観光資源を持続可能なものにしていく動きが大切だと思っています。
勿論予算の問題もありますが、ソロキャンパーを沢山受け入れれば、来るのは1人や2人ではなく、年間のべ数万人になりますので、そこには場を綺麗にする力と経済効果が同時に生まれ、地域の自然を最高の形で観光資源として利用できるという、どの方向からも良い結果になるわけです。
私は今まで沢山の議員さんと接してきましたが、我々の活動は票に影響しないと判断してなのか、「自分が政治家でありたいためだけ」「地元の票を獲得して地位が維持できればどうでもいい」という考えがにじみ出ていて、全く聞く耳を持たず、話をしても門前払いで、全く取り合ってもらえない方もいました。
逆に何も関係なく、ただただ人として協力してくれたり、様々な部分でご尽力いただき、お付き合い頂いている議員さんもたくさんいらっしゃいます。
どうか、これをご覧いただいて、少しでも考えて頂ける議員さん、役場の方々がいらっしゃいましたら、どうか日本単独野営協会の活動にご協力を頂きたいと思います。
今はまだ、全ての都道府県とはいきませんが、神奈川、埼玉、大阪、山口と各県単位で一斉清掃活動などのイベントを行っていますので、該当する地域の議員さんは是非一度、我々がどんな思いで活動をしているのか実際に見て何かを感じてもらいたいと願っています。
<愛川町制作VTR>
https://www.youtube.com/watch?v=fsLC7pftCxU&t=1s
<日本単独野営協会イベント情報>
https://tandokuyaei.com/%e5%90%84%e7%a8%ae%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88/