キャンプは好きだけど、撤収がどうしても好きになれない人、多いのではないでしょうか。

それはそうですよね。
設営はこれからキャンプを始める楽しみの一つと考えれば頑張れますが、
撤収は「あぁ~、これ片付けたら明日からまた仕事かぁ…。」と憂鬱な気持ちになりますからね…。

とはいえ、キャンプ場ではチェックアウト時間があるので、お昼までのんびりというわけにもいかない場合が多く、野営地でもその日、午後から用事がある、明日の仕事が早いなど、夕方までゆっくりしている時間がないということもあるのではないでしょうか。

そこで今回、撤収をいかに効率良く、サッサと終わらせるかについて、いくつかのポイントをお知らせします。

・使ったものはその都度しまう。
 → ソロキャンプでは「どうせ自分しかいないし」と、キャンプサイトを雑然とさせてしまうこともよくありますし、ファミリーやグループキャンプでは、ひとりひとりの責任感が分散するので、散らかりやすい傾向にあります。
その負担が撤収時に集中しないように、使ったものはすぐにしまう、ゴミは常にその場で分別して別々のポリ袋に入れるという癖付けをしておけば、撤収時に効率よく片付けられるでしょう。
これはキャンプに限った話ではないのですが、整理整頓の基本として、「物の置き場所を決めておいて、使ったらすぐにそこに戻す」を日常化しておけば、散らかることはありません。

・前日に小物を片付けておく
 → 前日、一通りキャンプを楽しんだら、寝る前に、朝使うもの以外は全てパッキングしてから寝る癖付けをします。
朝、起きてから散らかっているものを片付けて撤収を始めるのと、きっちり片付いていて、今使うものと大きなものだけを片付ければいいという状態になっているのでは、撤収に使う労力、精神力のレベルがまるで違い、格段に早く撤収ができます。

・朝食を作っておく
 → 朝、ご飯を作って、食べて、洗い物をして、熱いものは冷めてから、濡れたものは拭き上げたり、乾いてからパッキング。とやるのはなかなかの手間です。冬場なら前日におにぎりやサンドイッチなど、冷めてもある程度美味しく食べられるものを用意しておいて、夏場は冷製パスタなどを作って、クーラーボックスに入れておき、前日の寝る前に朝食を作ったら、そのまま調理器具は片付けてしまいます。
朝はサッと食べる事ができるので、撤収時、精神的にも肉体的にも楽になり、撤収が早く終わります。

・撤収の順番、車に積み込む順番や位置を決めておく
 → 一旦パッキングしたものの、後から入れるものを発見してしまい、せっかくパッキングしたものを一回出してやり直しをした事がある人は少なくないと思います。
また、無計画に詰め込んだものの、結局入り切らずにやり直したり、どうしようか悩んでしまうのも大きな時間のロスとなります。
物の入れ方、入れる順番、車やバイクに積み込む順番、積み込む位置、ザックに入れる順番などをあらかじめ決めておけば、迷わずに作業が進むので無駄な時間を使わず一気に撤収が進みます。

・焚き火台・スパッタシート・アルミホイルを使う
 → 焚き火をする場合、直火OKのキャンプ場でも、片付けなくてOKというところはあまりありません。直火を片付けるのは至難の業で、とても手間と時間がかかります。
焚き火台の下にスパッタシートを敷いて使えば、地面に炭や灰が散らばることなく片付けが格段に楽になります。
また、焚き火台から火消し壺などに炭や灰をバサっと入れれば片付けは一瞬で終わります。
火消し壺に入れても、冷めるまで時間がかるという人は、余った炭や灰を一旦アルミホイルにあけて、水をかけて消火すればすぐに冷めます。温度を確かめて、包んで、ポリ袋などに入れてそのまま持ち帰れば、ゴミに出すだけなので、とても早く楽に片付けられます。

・スマホに触れない
 → 部屋の片付けをしている時に、アルバムが出てきてしまった時のように、撤収時にスマホを触り始めると、そこに没頭してしまい、30分でも1時間でも簡単に撤収を遅れさせてしまいます。
撤収時は意識的にスマホに触れないようにすることで、撤収作業に集中でき、早く終わらせることができます。

・全部まとめてから積み込み、パッキング
 → 細かいものをスタッキングして、車に積み込んで、また戻って、他のものをパッキングしてまた車に積み込んで…と、一つ一つやっていると意外と時間と労力のロスが大きいものです。
荷物は全て車やバイク、自転車、(徒歩の人はザック等)に積み込める状態で手元の一箇所に集めていき、全部集まってから一気に積み込みをはじめると、最終的にかかる労力と時間を大幅に短縮することができます。

・椅子から片付ける
 → 撤収中、疲れるとついつい椅子に座ってしまって、なかなか作業は捗らないなんてことがよくあります。
椅子から先に片付けてしまい、座っていられない状況を最初に作ってしまえば、一気に片付けが進みます。
撤収が終わってから椅子でのんびりしたいという人もいると思いますが、椅子はそんなに設営・撤収に手間のかかるものではありませんので、一旦椅子を片付けておいて、撤収が終わった時点で余裕があれば椅子を出して、残りの時間のんびりするでもいいと思います。

他にも撤収の極意を沢山持っている方がいらっしゃると思います。
個人的なポイントは「日常化」「癖付け」だと思っています。
みなさんも、自分に合った撤収の極意を見つけてみてはいかがでしょうか。